短鎖脂肪酸とは
短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん、Short-Chain Fatty Acids / SCFA)とは、腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖を発酵させて産生する炭素数6以下の有機酸の総称である。代表的なものに酪酸、酢酸、プロピオン酸がある。
主な短鎖脂肪酸と役割
| 短鎖脂肪酸 | 主な産生菌 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 酪酸 | 酪酸菌(宮入菌など) | 大腸上皮細胞のエネルギー源、バリア機能強化、免疫調整 |
| 酢酸 | ビフィズス菌など | 悪玉菌の増殖抑制、エネルギー代謝 |
| プロピオン酸 | バクテロイデス属など | 肝臓での糖新生調節、食欲抑制 |
健康への関与
短鎖脂肪酸は腸管バリア機能の維持、免疫バランスの調整(制御性T細胞の誘導)、GLP-1分泌促進による血糖値コントロール、腸内pHの低下による悪玉菌の抑制など、多面的に健康に寄与する。
短鎖脂肪酸を増やすには
食物繊維を豊富に含む食品の摂取と、酪酸菌などの短鎖脂肪酸産生菌の摂取を組み合わせるシンバイオティクスのアプローチが効果的とされる。